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先日、「255歳」のカメが大往生=インドってなニュースを見て、「あれ、案外短いんだ」という、カメにとっては大きなお世話以外の何物でもないことを思ったんですが、ここでふと疑問が出ました。

――カメって実際のところ、どれぐらい生きるものなんだろう? って疑問です。
べつに本気で「鶴は千年、カメは万年」を信じていたわけじゃないですが、なんとなく長い寿命なんだろうなぁ、と考えていただけに、百年単位で死んでしまうのは何か妙な気分です。
まあ、その代わりきっと平均寿命は総じて長いんだろう、とか思って調べたんですが……

えー、「本当はよく分からない」ってのが実情みたいです。
特に海に潜るような種類のものは、追跡調査が難しいため、正確な年月は出せない模様。
ただ野生の、陸上に生息するゾウガメは『60年くらい』という話。

……60年、です。
いやいや、カメよ。
カメさんよ。
せめて平均寿命が100年単位じゃないと、ちょっと名前負けすぎじゃないだろうか?

……更にこれをカメ全体にまで広げて考えると平均寿命はだいたい『15年くらい』とかいう、ちょっと名前負けどころではない騒ぎになる模様。
下手したらワニよりも低寿命なカメ……
そりゃ浜辺で子どもたちに苛められもするってものです。
(まあ、食われて天寿をまっとう出来ないパターンが圧倒的なんでしょうけど、この場合)

うーん、本当なら、「いままで疑問に思っていなかったけれど、あんな奇妙な体型してるカメがどうして長生きなんだろう?」ってなことを調べたかったんですが、どうにも『実はさほどでもなかった』という結論が出そうな予感です。
全体として、『上手く行けばとても長生きする』ことは確かなようですが、それはカメだけに限った話じゃありません。
たとえばウナギなんか50年以上生きることが知られてますし、キャビアで有名で、更には実はサメの仲間じゃないチョウザメなんか150年以上生きるそうです。

人間に育てられている動物は、総じて野生のものより長寿であるみたいですし、他ならぬ人間の平均寿命も、地域によって大きく異なります。
日本だと80歳そこそこなのに、アフリカのとある国だと30代の中ごろとかその辺なんて結果もありますし

つまり、要するに、
カメは種族としてとんでもなく長寿なわけではない、と言うことができそうです。
ただし、その中でもずば抜けて長寿のものが『出て来やすい』ということなんでしょう。
結局は、寿命は環境が決定してる、ってわけです。

ただその中でも、『長生きなカメがいる』ことの理由は――――あー、すいません。これもよくわかりませんでした。
一応、調べてみたんですけどね。

ずいぶん昔から進化が止まってるとか(つまり生物として完成してるんでしょう)、甲羅で覆われているため呼吸をするのに複雑な機構が必要だとか、意外と神経質な面があるとか、雑食性だとか。

まあ唯一関係ありそうかな、と思ったのが、『カメは変温動物である』という点です。
冬眠するんですよ、カメさんは。
これによってカメさんによる主観の一年が、我々のものと比べて短くなることはもちろん、その間に活性酸素が押さえられることも理由の一端にあるのでは?
更に言えば、よく動くほど活性酸素は増加し、それが細胞を傷つけるそうなので、まさにカメさんこそ体に優しい生活を送っているのです!
(いや、まあ、水中だとものっそい早く泳げるらしいですが)
そもそも寿命、と言うと分かりにくいですが、要するにその細胞が長持ちするからこそ、長生きする。
細胞にいかに優しい生活を送っているか、って点で考えると、冬眠というのは悪いことではないのでしょう。

……ええ、昨今の健康ブームを考えると、
そのうち「健康のために冬眠を!」なんてキャッチコピーが出てくるのかもしれません。

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